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リフレクション分析Q&A
Q. リフレクション、またリフレクション分析とはどのようなことですか
A. Reflectionもともと英語ですが、光・熱などの反射や、音の反響、内省、反省を意味します。
人材・教育では業務、授業などから離れて自分の行動、考え方などを振り返り、見つめ直すことを指します。
弊社は主に振り返りを通して、行動変容を促すことを目標に取り組んでいます。
アクティブラーニングが流行っている中、教室は盛り上がっているが、主体的に取り組めているかどうかどうかわからない。
受け身の学生や仕事はこなしているように見られるが指示待ちだけの社員に対して、変化を促すためにリフレクションに力
を入れています。
自ら行動する人材育成にこそリフレクションが効くはずです。
そのような様々な受講生のポテンシャルを見出す、可視化するために分析を行っています。
Q. なぜAIで?
A. 当初は手作業でクラスター分析(注1)を試みていましたが1件1件に時間がかかるため、限界を感じ、AIを活用した
リフレクション分析ツールTIARAの開発に取り組み、2年前に稼働させることができました。
TIARAによるメリットは3つです。
①手作業による分析では主観がはいり、評価者の能力が入ってしまうため客観性を保てる
②評価者のトレーニングが不要
③AIにより従来比でおよそ30倍と作業効率は格段に上がり、量とスピードに数か月かけていた分析が半日程度で可能。
以上の点により迅速なフィードバックが教育効果向上にも繋がってきています。
(注1)クラスター分析とは・・・大きな集団の中から、似た者同士を集めてグループに分類します。
クラスター分析の場合は意識等がはっきり定まっていないデータを分類する場合に用いる場合が多いです。
Q. TIARAの評価の仕組みはどのようになっているのですか
A. 一般にあるようなテキストマイニングとは異なり、主成分分析で気づきを抽出したデータをTIARAに学習させることに
よってキーワードの頻出頻度のみでなく、成長の程度を測り可視化します。。
Q. 分析結果の使い方を教えてほしい
A. 分析結果を使うことにより3つの期待が得られます。
①受講生が自分の取り組みから成長のための気づきを得られる
②指導者の授業改善を支援できる
③周囲の理解を深め関係者の支援を得やすくする
結果のみに拘らずプロセスを振り返ることで、良ければ再現性を高め、悪ければ修正率を高めることができます。
根拠をもってそのプロセスを繰り返すことで受講者の成長のスピードも上がります。
Q. 指導の中でリフレクションをどのように活用したらよいのでしょうか
A. 結果が悪い時は反省を求められることはよくある事ですが、プロセスを検証することはおざなりになりがちです。
まずは「何に」「いつ」「どの程度」どのように取り組んだのか、事実を洗い出して、「結果」との因果関係を検証します。
その上でうまくいっていた時もそうでない時もどのタイミングでどのような手ごたえを感じていたのか、自分自身の「思い」
もできるだけ具体的に書きだします。そうすることによって、受講生が具体的にどんな行動をすることを自ら考えられるよ
うになります。
Q. リフレクションシートの自由記述部分に具体的な言葉が書かれない
A. 振り返りシートを導入しているケースは多いようです。
本音を聞きたくて思ったことを自由に書いてくださいと呼びかけると、何を書いていいのかわからず感想など漠然とした回答
になりがちです。
そこでリフレクションシートを作るときは以下の4つを心掛けるようすれば質の良い回答をより多く回収できるでしょう。
①質問の意図を明確にし、質問数を絞る
②選択肢と記述欄を併用する
③複数回実施する
④フィードバックを怠らない(分析結果が活用されていることを実感させる)